レッスン2

スポットグリッドの種類およびその仕組み

スポットグリッドは、主に算術グリッドと幾何グリッドで構成されており、それぞれレンジ相場とトレンド相場に適しています。ボットは初期化、アービトラージ、動的調整、終了の4つの段階をサイクルしながら稼働します。さらに、トレーリンググリッド、AIによるパラメーターの推奨、HODLモード、グリッドサイズ拡張機能といった高度な機能も備えています。これらの機能によって、ボットの適応力と収益ポテンシャルが最大化されます。

1. Gateは、スポットグリッドボットの設定方法として、次の3つを提供します。

A. Ultra AI:投資金額を入力するだけでAIが自動的にボットを起動します。初心者に最適です。

B. 推奨ボット:好みのアクティブグリッドボットを選択し、そのままコピーして稼働できます。初心者向けです。

C. 手動設定:取引ペア、価格範囲、グリッド数、投資額などをユーザーが直接設定します。設定確定後にボットがスタートします。経験者向けの方法です。

2. スポットグリッドの主要カテゴリ:等差グリッドと等比グリッド

Gateのスポットグリッドは、価格間隔の計算方法によって2種類に分類され、市場のボラティリティ特性に合わせて選択されます。

2.1 等差グリッド

数学的原理:価格帯を一定額で等分します。グリッドの間隔は次式で計算されます:グリッド間隔q = (上限価格a1 – 下限価格a2) / (グリッド数n−1)
各グリッドのROI = q / 約定価格。価格が変動すると変化します。

  • 適用ケース:

  • 価格変動が比較的安定している場合(例:BTC/USDTが1時間あたり約$300変動)

  • 低ボラティリティのレンジ相場(変動幅がコイン価格の30%未満)
  • 例えば、BTCレンジ$110,000〜$120,000、等差グリッド間隔$1,000で1グリッドごとに固定利益を得る。

2.2 等比グリッド

  • 数学的原理:価格帯を一定比率で等分します。比率係数は次式で求められます:比率係数r = (上限価格a1 / 下限価格a2) ^ (1 / (n-1))
    各グリッドのROI = r - 1。ROIは常に一定です。
  • 適用ケース:

  • 高ボラティリティ銘柄(例:DOGE、SHIBなど、1日あたりの変動率が10%超)

  • 広範囲のレンジ相場やトレンド相場(変動幅がコイン価格の50%超)
  • 例えば、ETHの価格範囲が$2,000〜$4,000、等比グリッド間隔5%で、下位価格帯で大口買い注文を仕掛けて反発を狙う。

2.3 比較表

結論:狭いレンジで推移する相場は等差グリッド、大きなトレンドや広いレンジには等比グリッドが最適です。

3. 運用ロジック:4段階の自動サイクル

スポットグリッドは「初期化→ボラティリティアービトラージ→動的調整→終了」というクローズドループで作動します。

3.1. ボット初期化

  • パラメータ設定:ユーザーが価格範囲、グリッド数、投資額を設定し、システムが自動でグリッドラインを計算し指値注文を出します。
  • 注文ルール:現在値より上に売り注文、下に買い注文を配置。例:BTCが$100,000なら、$101,000で売り注文、$99,000で買い注文を出します。

3.2. ボラティリティアービトラージ

  • 発注トリガー:価格がグリッドラインに到達すると自動で注文が発動します。
  • アービトラージサイクル:押し目買いの場合、価格が$100,000から$99,000へ下落時に買い注文が約定し、$100,000で売り注文を設定。反発時は$100,000到達で売り注文が約定し、次は$99,000で買い注文をセットします。
  • 利益計算式:グリッドごとの利益=1グリッドの価格差 × 1グリッドの取引量 × 約定回数(等比グリッドは利益が一定、等差グリッドは価格変動で変化)。

3.3. 動的調整(トレーリンググリッド)

  • 動作ロジック:価格が設定範囲を突破した場合、グリッド全体が自動的に上方または下方へスライドし、ボットの停止を防ぎます。

3.4. 終了条件

  • 通常終了:価格が範囲外でトレーリンググリッドが作動していない場合、未約定注文のみ残ります。
  • 強制終了:TP(テイクプロフィット)トリガー…価格が上限×105%以上(例:$100,000→$105,000)、SL(ストップロス)トリガー…価格が下限×95%以下(例:$50,000→$47,500)。

3.5. Gate独自のボット効率化機能

AIによるパラメータ自動提案:直近7日間のバックテストデータで最適なレンジとグリッド数を自動算出し、初心者もワンクリックで開始できます。

HODLモード:利益を自動的に基軸通貨(例:BTC)へ変換し、ベア相場後半で低コスト保有を実現します。

グリッド単位増加機構:各グリッドの取引量を段階的に増加(例:1グリッド目は1BTC、次は1.2BTC)させ、トレンド方向へポジションを強化します。

免責事項
* 暗号資産投資には重大なリスクが伴います。注意して進めてください。このコースは投資アドバイスを目的としたものではありません。
※ このコースはGate Learnに参加しているメンバーが作成したものです。作成者が共有した意見はGate Learnを代表するものではありません。